女は強い!「めげない心」「言い訳無用の潔さ」の女子選手!
オランダ、ロッテルダムで開催された世界柔道も終了しました。
1964年、東京オリンピックで柔道が採用され、日本は全階級金メダルを確実視していましたが、無差別級決勝戦でオランダのヘーシンク選手に負けてしまいました。
「小よく大を制し、柔よく剛を制する」の日本柔道を信じ、柔道部に所属していた16歳の私にとって、この試合は今も忘れられないシーンです。
45年が経過し柔道は国際化して「柔道」から「JUDO」に変わってしまったようです。しかし、女性柔道家の選手の「一本を取る柔道」にこだわり「負けても言い訳しない」姿を見て、日本武道の心意気を感じて頼もしく感じました。女は強いd(^^)b
一方、金メダルを1個も取れず敗退した男子選手。勝負は負けることもありますから、負けても「潔く」して欲しいと思っています。しかし、試合後のコメントを聞いていると情けなくなってきました。
内柴正人(66キロ級3回戦敗退)の談話
「何が何でも(勝ちたい)という部分が足りなかったのかもしれない」
大束正彦(73キロ級初戦敗退)の談話
「ポイントを先に取ってから、前に出る気持ちがなくなった。けがをして勝てるほど世界は甘くない。」
・・・等と言い訳がましい(^^; 上村春樹会長は「何が何でもという気迫がない」と言っていました。
反面、女性の選手は試合を見ていても惚れ惚れするほどの集中力を持って臨んでいるのが伝わってきます。そして、負けても一切言い訳しない。
松本薫(57キロ級)は、右手を痛めて準々決勝で敗退後の談話
「全然だめでした。(右手のケガについて)どんな状況でも勝てなきゃ意味がない。次は必ず優勝します」と、敗因にケガは全く関係ないときっぱり話していました。相手の胸にぶつかり「バキッと音がした」という右手は多分骨折していたと思われます。
福見友子(48キロ級)中村美里(52キロ級)上野順恵(63キロ級)は、いずれも初出場での優勝。
三人とも、集中力がすばらしく、戦う姿からは凛々しさが伝わってきました。
谷本に2連勝したが、「精神的に弱い」と北京オリンピックにも選んでもらえなかった上野は「不遇」が柔道着を着ているとも言われていました。また、谷亮子に圧勝したのにオリンピックに選んでもらえなかった福見。
二人とも「めげない精神力」はすばらしいものがあると感心します。
特に上野順恵は、5試合すべて1本勝ちで文句なしの優勝でした。決勝戦で相手を押さえ込み勝利を確信してカウント終了を待ちながら笑顔がこぼれるのが印象的で、私も観ながら笑顔になっていました。ヽ(^o^)丿
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